ブッシュファイヤーについて🔥
オーストラリアの現状をご存知でしょうか。
今私が住んでいるここオーストラリアでは
深刻すぎる問題が発生しています。
“ブッシュファイヤー(山火事)”です。
本格的な夏が始まってもいないうちから
森林火災が激化しており、
被害はここ数週間でますます深刻化しています。
私の住むクイーンズランド州の下に位置する
隣接するビクトリア州では、
熱波による森林火災が
現在も再び発生しているそうです。
去年9月からの死者は計23人、
家屋の焼失は1500棟以上。
焼失した面積は500万ヘクタール。
非常事態宣言が出されている
ビクトリア州では、
気温の上昇や強い風によって
火災が激しさを増し、
複数の地域で住民や観光客に
避難が呼びかけられるほど。
森林火災の影響は、人の生活だけではなく、
動物達にも甚大な被害をもたらしています。
5億頭もの動物たちが命を落としており、
8000頭のコアラ達が
ここ4ヶ月以内に死んだと言われています。
コアラは山火事に非常に弱いそうです。
動きが遅いために
逃げ遅れるという理由だけではなく、
コアラが食糧としており生息している
ユーカリの木は、一旦火がついてしまうと
燃える勢いが強く火の回りも早いそう。
そのために逃げ遅れてしまい
命を落としてしまっています。
動物達の生息環境の回復には40年近く
かかるかもしれないと言われています。
・・・
〜どうしてこんなにも大規模な
ブッシュファイヤーが起きているのか〜
森林火災が強烈な高温で
燃え広がる主な要因は
「インド洋ダイポール現象」というもの。
今年は例年にないほど強力らしく、
インド洋の西側に温かい海水がたまると
そこで雨の量が増えてしまい
アフリカ東部では例年の3倍に及ぶ
雨量から壊滅的な洪水が起きました。
その一方、対照的にインド洋の東側である
オーストラリアの周りには冷たい海水が集まり
雨が降ることを妨げてしまい
季節風を遅らせてしまうという自体が。
その結果、去年オーストラリアの大半で
観測史上最も雨の少ない春となり、
かつ観測史上2番目に気温の高い春に。
この「インド洋ダイポール現象」が
森林火災発生の主な要因なのだそうですが、
もう1つ「南極振動」も関係しています。
「南極振動」とは…?
(南極と南半球地域の気圧が対立することで
変動する気圧の現象のこと)
南極振動が原因で吹く強力な西風があり
通常はもっと南の南極海を通過するものが、
春の終わりから初夏にかけて北寄りに移動…
そのせいで乾いた西風がオーストラリアの
南東部に流れ込み森林火災を悪化させました。
・・・
オーストラリア全土で問題になっている
ブッシュファイヤー。
そのせいで大好きな空が
煙がかっていることは多々あります。
車で少し遠出をすると
山火事で焼けてしまった地域を
必ずといっていいほど目にします。
目にする度に心が痛くなる。
多くの動物達が助けを求めている。
多くの人々が
住む家をなくし苦しんでいる。
地球が悲鳴をあげている。
・・・
オーストラリアで起きている重大問題について
ご理解いただけたでしょうか。
すべてが今、リアルに起きています。
被害が拡大しないことを願うばかり…
自分に何が出来るだろうと考えた結果、
まずはブログを通して
オーストラリアの今を伝えようという
結論に至ったため、
今日のブログではブッシュファイヤー
について説明させていただきました。
1人でも多くの方にオーストラリアの現状を
知っていただけたら幸いです🙇♀️
どうか1日でも早く深刻な状態が
おさまりますように…👏